京都舎密局の笠置町の写真

京都府南部の相楽郡笠置町は、木津川中流域にある山間の町です。木津川の南側にある笠置山は大きな岩場の露出する山で、山上には真言宗の笠置寺があり、山麓には温泉もある観光地です。歴史的には、鎌倉時代末期に討幕に失敗した後醍醐天皇(元弘の乱と呼ばれます)が一時的に避難した場所として知られ、それに関わる史跡などがあります。

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京都舎密局の写真

明治年間初期の京都の写真集である『撮影鑑(さつえいかがみ)二』(当館所蔵:貴||||T36)については、「写真資料から60」で、その成立の経緯について触れてみました。そこでの結論は、京都舎密局(せいみきょく)の原板を使って1881年(明治14)4月に作られたこと、同じ月に開催された第二回内国勧業博覧会と関係するのではないかということでした。

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